2026年11月に内容を新しくしました。
東京競馬場の馬主席に入るには
JRAの馬主席は一般には売っていません。入る方法は3つで、馬主になって馬主協会に入る、馬主さんに招待してもらう、馬主協会や一口クラブの招待企画に当たる、のどれかです。服装は、男性がジャケットにネクタイ、女性もそれに準ずる格好で、夏のクールビズ期間だけノーネクタイでよい日があります。細かい条件は招待状の案内が優先です。
私は2018年、馬主仲間の招待で東京競馬場の馬主席に入りました。私は地方競馬の馬主で、JRAの馬主資格は持っていません。このページでは、そのときの体験記と、2026年時点の公式の決まりをまとめます。
中央競馬の競馬場は、やっぱりデカイですね。東京馬主協会の案内によると、1,000席以上の馬主席が同じフロアに並んでいます。席は1テーブル4人掛けで、A指定席が横につながったような形です。東京競馬場なので、馬主席でもやっぱり屋外なんですね。
風が強くなるゴール近くの席では、新聞が飛ばされないようテーブルにラバーバンドが巻いてあり、「馬主会の備品だから持ち帰らないでください」と書いてあって、ちょっとクスッときました。
中央競馬の馬主席に入る3つの方法
馬主席は各競馬場の馬主協会が管理していて、原則として馬主協会に所属していないと使えません。馬主になったら各地の馬主協会に入会し(地方競馬の馬主会とは別の組織です)、そこを通じて各競馬場の馬主席を申し込みます。
JRAの個人馬主の基準は、継続して見込める所得金額(収入ではなく所得です)が過去2か年いずれも2,000万円以上、継続して持つ資産が1億円以上です。資産は本人名義の不動産、預貯金、有価証券で、負債は差し引きます。自力で入るのは相当しんどいので、私も老後の楽しみにとっておきます!
馬主でない人が入る道は2つです。馬主さんの招待で同行者として入るか、馬主協会や一口クラブがときどき出す馬主席の招待企画に応募して当たるか。一口クラブごとの招待の有無は「一口馬主でも馬主席に入れる競馬場」にまとめています。
招待された人の受付の手順
JRAの案内では、東京競馬場の馬主受付は3階の中央インフォメーションの右隣(25番柱付近)にあり、そこからエレベーターで7階の馬主席へ上がります。
2018年に私が招待で入ったときの手順はこうでした。受付で、招待してくださった馬主さんのお名前と所属馬主会、そして自分の氏名を告げます。招待リストに入っていれば、指定席券を兼ねた馬主章を発行してもらえました。これで馬主席とパドックの馬主用エリアに入れますが、後述するパドックの内側や出走馬主ロビーには入れません。福島競馬場や函館競馬場でも同じ手続きでしたので、京都や阪神でも流れは同じだと思います。
馬主席のドレスコード(男性・女性・夏・冬)
馬主席といえば、服装が気になるところです。中央競馬の馬主席にはドレスコードがあります。面倒といえば面倒ですが、馬主席は社交の場でもあるので、私はおめかしを楽しむつもりでタイドアップして行きました。
以下は、函館馬主協会が2026年4月に各競馬場の馬主席について告示した内容です。東京馬主協会の最新の運用は会員ページにあるので、招待された人は招待状や招待者の案内を優先してください。
馬主席での男性のドレスコード
通年、ジャケットにネクタイです。革靴にスラックス、ジャケットにネクタイで、ヨーロッパのカジノみたいな雰囲気です。ほとんどの男性はスーツを着ているので、招待者の面目をつぶさないよう、靴やベルトの細部にも気を使いたいところです。
2018年に私が行ったときは、受付でネクタイを借りられました。今も借りられるかは分からないので、自分で持っていくほうが安全です。
馬主席での女性のドレスコード
女性は同伴者も含めて、男性の「ジャケットにネクタイ」に準ずる服装です。パーティーに着ていくワンピースやスーツに、パンプスとハンドバッグという組み合わせなら断られないでしょう。サンダルとジーンズは入場できません。夏もTシャツは論外で、きれいめのサマーワンピースあたりが向いていると思います。
夏のクールビズ期間と例外の日
クールビズ期間は、男性がYシャツでノーネクタイ、ジャケットなしでよくなります。2026年は4月25日から11月1日まででした。期間は年ごとに変わります。
例外があります。2026年は、東京の日本ダービーと天皇賞(秋)、京都の天皇賞(春)と菊花賞の日は、期間中でもネクタイと背広かジャケットが要りました。期間中でも、ポロシャツ、Tシャツ、短パン、ジーンズ、サンダルは入場できません。
冬のドレスコード
冬も基本は同じで、男性はジャケットにネクタイ、女性はそれに準ずる服装です。コートは6階のクロークに預けられます。馬主席は屋外で、ゴール近くは風が強いので、コートの下の防寒は考えておいてください。
| 区分 | 入場できない・避ける | 無難な組み合わせ |
|---|---|---|
| 男性 | ポロシャツ、Tシャツ、短パン、ジーンズ、サンダル | スーツかジャケット、ネクタイ、革靴 |
| 女性 | Tシャツ、短パン、ジーンズ、サンダル | ワンピースかスーツ、パンプス、ハンドバッグ |
| クールビズ期間の男性 | 上と同じ(ノーネクタイは可) | Yシャツにスラックス、革靴 |
地方競馬の馬主席は、私が回った南関東の4場では服装の決まりを示されたことがありません。園田競馬場には決まりがあると聞いていますが、私は確かめていないので、行く前に主催者に聞いてください。
馬主席で見たこと(2018年)
東京競馬場の馬主席には若い馬主さんがたくさんいて驚きました。連れの女性もみなさんおめかしで、華やかな席でした。馬主記章(馬主に支給されるタイピン。馬主章とは別のものです)を付けた人は、私が見渡した範囲ではほぼ男性でした。浦和に行くと女性の馬主さんをけっこう見かけるので、このへんは意外でした。
ロビーは内装が少し綺麗というだけで、普通の指定席とあまり変わりません。中央の馬主さんたちもけっこう庶民的な金額で馬券を買っていて、少し驚きました。地方と違ってどデカい賞金で馬が走っていますから、馬券は当たろうが外れようが稼ぎに大差なく、あくまでお楽しみ程度なのだと思います。
馬主席から見たパドックはこんな感じ。見晴らしはいいのですが、7階なのでよく分かりませんね! あとでパドックに降りてみましょう。
出走馬主ロビーは出走馬主だけが使える
馬主席の奥(ゴール側)に、出走馬主の専用ロビーがあります。東京馬主協会の案内では、7階の奥に入口があり、出走馬主のリボンを持つ人が使います。この日の私は入れませんでしたが、雨風をしのげる作りで、楽に観戦できそうでした。
馬主席で食事は出るの?
中央競馬の馬主席でも、飲食は有料です。みなさん売店でコーヒーやスナックを買って観戦していて、このへんは一般席と変わりません。
昼食は場内のレストランを使いました。当時の記憶ではメモリアルスタンド6階のホテルオークラで、馬主席の位置からはフードコートよりこちらを使う人が多いようでした。2026年11月のJRAのグルメマップにもホテルオークラ(和洋食・中華)が載っています。ちゃんとした料理が出ますが、一般のお客さんも使える場内の店舗なので、そこまでフォーマルではなく、当時はドレスコードもありませんでした。
馬主席から地下道でカンカン場とパドックに降りてみる
馬主席利用者の特権、パドックへ降りてみましょう。2018年に私が通った経路です。東京競馬場の馬主席は、パドックやカンカン場につながる作りになっています。馬主席奥のエレベーターで地下に降り、長い長い通路を通ると、テレビでよく見る地下馬道、カンカン場、パドックへ三分岐する交差点のようなところに出ます。
こんな感じの地下道を延々と歩いて…。府中の直線と同じで長いですね…。
こんな張り紙もありました。あまりにも広いので、カートでウイナーズサークルまで運んでくれるようです。というわけで、分岐点の前のカンカン場を右に抜けると…。
パドックに出ます。近っ!
施設自体がデカいので(パドックで競輪がやれそうですね)、船橋競馬場のパドック内馬主席ほど近くはないのですが、いつも人垣に阻まれて遠巻きに見るしかなかったパドックがこの距離感です。さすがに面食らいました。写真も撮りやすいし、いいですね〜。
おかげさまで馬券も絶好調
快適な馬主席のおかげか、この日は馬券も絶好調。馬券上手な馬主さんに教えてもらった穴馬で万馬券も的中させ、ホクホク顔の競馬になりました。うちの会社が潰れていなければ&業績好調なら、老後か死ぬ寸前には中央の馬主資格が取れている計算なので、いつか自力で訪問したいと思います。
JRA東京競馬場・馬主席へのアクセス
京王線の府中競馬正門前駅から、専用歩道橋で正門まで徒歩約2分。東府中駅から東門まで徒歩約10分。JR南武線・武蔵野線の府中本町駅は、臨時改札から西門まで徒歩約5分で、臨時改札は中央競馬の開催日だけ開きます。馬主受付は3階の中央インフォメーションの右隣です。
住所
〒183-0024 東京都府中市日吉町1-1
電話番号
042-363-3141
営業時間
開催日は9時から17時。平日は10時から12時、13時から16時(月曜日・火曜日・祝日・年末年始・その他臨時の休務日を除く)。
入場チケットなど
馬主席は一般販売されていません。馬主になるか、馬主さんや馬主協会、一口クラブの招待を受けて入ります。







