社台グループオーナーズとの突然のお別れ…!
社台グループオーナーズにログインできなくなっていました。どうやら強制退会になったようです。
2017年に入会してから1頭も持っていなかったので(マジです。加入時点から幽霊会員)、当然っちゃ当然なのですが、幽霊会員になった背景には、競馬ファンのみなさんが驚きつつも呆れるような、愛と憎しみと戦い、そして友情と感謝の歴史があったのです…!
そんなわけで、今日は皆さんをしょぼい競馬ミステリーの世界にお連れします…。
加入初年度なのにあっさり抽選で落ちた
ことの始まりは、私が馬主資格を取って、社台グループオーナーズに加入した2017年に遡ります。どの馬に出資するか、大石眞行先生に断易で見てもらい、最終的に申し込んだのが後のホワイトヘッド(京浜盃3着)でした。
※社台グループオーナーズのサイトから引用。クリックでPDFへのリンクが拓きます。
加入初年度は希望の馬が取りやすいと思っていたのですが、結果はあっさり抽選漏れ。
そこまで競争率の高い馬ではなかったのですが、オーナーズも一口クラブと同じで、過去の実績(お布施の総額)が足りないと、馬を選ぶ権利はないのだと知って呆然としました。
売れ残りの馬を買ったら出走前に引退
共有馬がいないと馬主資格がなくなってしまうので、仕方なく売れ残りの中から1頭買うことにしました。
※社台グループオーナーズのサイトから引用。クリックでPDFへのリンクが拓きます。
悩んだ結果、占いで「早く回収できる」という卦が出たパーカッショニストの16を購入。ところが数カ月後、社台グループオーナーズの角南さんから沈んだ声の電話が入ります。
角南さんからの恐怖の電話
角南さんの電話は、
「パーカッショニストの16にグレード4のノド鳴りが見つかりました。デビュー前ですがここで引退とします」
という驚愕の要件でした。ええええええ。
さすがに「抽選落とした上にこれか!いい加減にしろよ!新規会員だからって軽く扱いすぎだろ!!」と言いたくなったのですが、支払い済みの馬代金は全額払い戻すと言われたので大人しく引き下がりました。
そしてよく考えてみると、「早く回収できる」という占いの通りになったのでした。なんつっても走る前から回収率100%ですしね。すごいな占い!!
ブチ切れていきなり一頭持ちの馬主になった
そんなわけで、憧れの馬主資格を1年半かけて取ったのに、所有馬がいないという意味不明な状態になってしまいました。なにこれ?
次の抽選までもう1年待つのはさすがにアホらしいですし、待ったところで今年の実績はゼロなので、欲しい馬はどうせ買えません。
そこで一念発起して、いきなり一頭持ちを目指すことにしました。そうしてサマーセールに突撃して買ったのが、今の愛馬シトリンちゃんです。
色々合って、サウスヴィグラス産駒なのに200万円で買えてしまいました。川崎競馬場からの補助金もあるので実際のお値段は100万円。ラッキーなお買い物でした。
サウスヴィグラスは言わずとしれた地方リーディングの種牡馬です。これはもう、胸が期待にふくらみます。ワクワクしながら新馬戦の日を待っていたのですがが…!
新馬戦で社台グループオーナーズとまさかの激突!
時は流れて2019年11月22日。愛馬シトリンちゃんの新馬戦がやってきました。が!!!
新聞を見ると社台グループオーナーズの馬、ホワイトベリーに◎が全部ついています。鞍上も森泰斗騎手で単勝1.1倍、ガチガチの鉄板ムードです。
ホワイトヘッドの抽選に落ちた俺の新馬戦に、ホワイトベリーという似た感じの名前の馬を、しかも森泰斗騎手を乗せて、単勝1.1倍でぶつけてくるとは…。
正直「ふざけんなよ社台!俺をどこまでいじめるんだ!性格悪すぎだろ!」と思ったものの、ゲートが開くと驚きの展開が待っていたのでした。
森泰斗騎手がムチを落とした!?
ゲートが開くと同時に運命のいたずらが始まりました。まずは単勝1.1倍、社台グループオーナーズのホワイトベリーが発馬直後に暴れて出遅れ。シトリンちゃんがあっさりとハナを確保します。
ところが幸運?はこれだけではおさまりません。ホワイトベリーがスタート後の直線でまた暴れ、森泰斗騎手がステッキを落とすという、レアなアクシデントまで発生してしまいます。
シトリンちゃんは二の脚を活かして前へ進出します。そのまま4コーナーまでハナを取りきり、最後の直線でも手ムチで追うホワイトベリーをグングン引き離し、楽な手応えで圧勝してしまったのでした。この展開にはマジでびっくりしました。
つまり社台で落ちたから社台に勝てた!
社台グループオーナーズの抽選に落ちたことから始まった自分の一頭持ち馬主ライフは、新馬戦で社台グループオーナーズの大本命の馬を倒すという、予想外の展開となったのでした。
正直、しびれました。貧乏人で一般人、20分の1の馬すら小分けしてもらえない俺が、新馬戦で社台のピカピカグリグリのお馬さんを倒せるなんて…!
競馬は何が起こるかわからない、本当にそうですね。レースのたびにこの言葉をかみしめています。
社台の抽選で買えていたらこの風景はなかった
思うに、自分が2017年にホワイトヘッドを買えていたら、この風景は間違いなく存在しなかったはずです。世の中は小さな歯車の組み合わせで出来ているのだな、と思います。
そんなわけで社台グループオーナーズの皆さんには、新馬勝ちのチャンスをくれたこと、馬主資格申請のお手伝いをしてくれたことを、回りくどい形だけど、心から感謝しています。
また、自分も社台グループオーナーズ経由で馬主資格を取る方法をブログで公開しており、実際に10人くらいはあちらに送客していると思います。
結果として、自分も社台さんもお互いにかなり得をしているはずなんです。お互いにライバルだし、決してお礼は言わないけど、実際はウインウイン。そんな感じですね。
余ったお金と運命の歯車はまた回る
ということで、このたび社台グループオーナーズのサイトにログインできなくなり、強制卒業となってしまいましたが、これもまた運命の歯車の一部だと前向きに捉えています。
自分は幽霊会員でも馬を見ていましたし、売れ残りで、良い卦が出る仔馬がいたら買うつもりだったのです。辞めるつもりはなかったんや!
今回の強制退会でその分のお金が浮いたので、この予算が別の馬に回ることになると思います。そしてまた新馬戦で対戦したりする、かもしれません。
運命の歯車というのは、小さなギアが一枚足されただけで逆方向に回り始めます。自分もそんな一枚をまた手に入れたいと思っています。