馬主になるには日記

南関東で競走馬を持つと毎月の維持費がどれくらいかかる? ならすと月10万って本当なの?

シトリンちゃんで毎月の維持費を計算してみました

よく「南関東での競走馬の維持費はならすと月10万円」と言われます。

シトリンちゃん(5牝)の場合はどうなのか、実際の数字を手元で計算してみました。

佐藤厩舎に戻ってきたシトリンちゃん

集計期間はシトリンちゃんをサマーセールで購買した2018年の夏から、休養から戻した2022年の12月までの計52ヶ月とします。

そして出走手当はざっくり20万、預託料もざっくり30万とします。

ざっくり収入の部…1430万円

  • 賞金…800万円
  • 出走手当(23走)…460万円
  • 新馬補助金…100万円
  • 2歳市場購買馬賞…20万円
  • 馬主会からの休養手当等…50万円

ざっくり支出の部…1970万円

  • 馬代金…200万円
  • 進上金…160万円
  • 馬運車…50万円
  • 育成と厩舎の預託料(52ヶ月分)…1560万円

というわけで1430万円の収入に対して1970万円の支出。トータルで540万円の赤字です。

集計期間を52ヶ月としているので、ならすと月10.4万円の赤字ということになりました。

おいおいおい、ホンマに10万円ですやん!!

自分でもびっくりの結果です。年にすると120万円の赤字なので、まあこれなら趣味の範囲でしょう。生活にもまったく支障はないです。

ケガをしなければもっと安かった?

シトリンちゃんはケガの多いお馬さんなので、5歳で合計23走、年にすると約6走しかしていません。なんだか中央競馬のお馬さんみたいですね。

それでは仮に、賞金額はシトリンちゃんの半分ですが、怪我をせず2歳で年5走、それ以降は年10走できた場合を計算してみましょう。

ざっくり収入の部…1200万円

  • 賞金…400万円
  • 新馬補助金…100万円
  • 出走手当(35走)…700万円

ざっくり支出の部…1870万円

  • 馬代金…200万円
  • 進上金…80万円
  • 馬運車…30万円
  • 育成と厩舎の預託料(52ヶ月分)…1560万円

このケースだと収支は670万円の赤字。集計期間を52ヶ月とすると、月13万円の赤字となりました。

これは驚きです。コンスタントに出走するより、休み休みでもパシパシ勝ってくれたほうがいいんですね…。

馬主業で黒字になるには

というわけで、ここから「南関東でお安く馬を維持するにはどうしたらいいか」を考えてみましょう。

  • ケガをしない丈夫な馬を買う
  • 預託料の安い厩舎や育成牧場を使う
  • 2歳3歳から走り出して賞金をある程度稼ぐ
  • 走らないと思ったら3歳くらいでサラブレッドオークションにかけて売却する

といったところでしょうか。無事是名馬というのはもちろんですが、稼がないとダメ、というのもわかりますね。

とはいえ、どちらのケースでも月にならすと10万円程度の出費です。チリツモで差が大きくなりますが、お小遣いの範囲というのは変わりません。

自分はまた新馬を買うか、シトリンちゃんの仔をデビューさせるつもりですが、「南関東は月10万円」というのが皮膚感覚的にも、計算的にも正しいとわかったので、資金計画が立てやすくなりました。

さー、働くぞ!!(涙)

  • この記事を書いた人

田中(あらいちゅー)

2018年のサマーセールでサウスヴィグラスの牝馬を購入し、新馬→2走目と連勝し、1年間足踏みしたのち念願の3勝目を獲得。川崎と盛岡で共有馬主もしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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