馬主になるには日記

疝痛ってなに? シトリンちゃんが疝痛になって馬主も顔面蒼白になった話

シトリンちゃんが疝痛になってしまた!

朝起きると、シトリンちゃんを管理してくれている佐藤師からの着信履歴が入っていました。調教師から早朝にかかってくる電話は大体が悪いニュースで、それもかなり深刻な部類です。馬主はみなこれに怯えているといっても過言ではありません。
佐藤師もそのへんをわかっているのか、開口一番で「馬は無事です!」と言ってくれました。ホッ。
しかし完全に良いニュースというわけでもなく、シトリンちゃんが軽い疝痛を起こしたので投薬治療をしましたという内容でした。げげげげえっ。

馬主になるには?

朝の調教後に飼い葉をつけたところ食べようとせず、そのまま寝ようとしたため異変にすぐ気がついたそうです。ちゃんと見ていてくださっていて、ありがたい限りです。
ところで、疝痛とはそもそも何なのでしょうか?

馬の疝痛とはなにか?

競走馬の疝痛というのは、人間で言うところの腹痛を伴う消化器の疾患の総称です。人間同様に程度はさまざまで、投薬と絶食で快癒する消化不良を原因とするものから、命にかかわる腸捻転まで、原因は多種多様にわたります。
馬の消化管は形状的に疝痛を起こしやすい構造になっており、競走馬の内科的な疾患ではかなりよく聞く・かなり怖い部類だと思います。
国内だとドバイで疝痛を起こして緊急手術となったケイティブレイブ、残念ながら疝痛で命を落としてしまったチチカステナンゴなどが有名です。

疝痛にも色々と種類がある

疝痛にも原因別に色々と種類があり、それぞれ対処法が違います。馬主をはじめるにあたって馬の疾患についてもある程度調べていたので、ここで疝痛について後学のために改めてまとめておきます。
とはいえ、あくまで一般の馬主や一口馬主が抑えておきたいレベルの競馬豆知識にすぎませんので、人間同様、個別の診断は獣医さんに相談しましょう。
そして診断方法についても軽く調べたのですが、獣医さんが現場で見て触って検査してようやっとわかるといったレベルの話で、馬主が知っていて役に立つとは思えなかったので割愛します。獣医さんはほんと大変ですね…。

過食疝

飼い葉の食べすぎ、早食いなどによるもの。

痙攣疝

各種の刺激やストレスによって消化器が痙攣して起こるもの。

便秘疝

運動不足などで便秘になって起こるもの。休養馬や引退馬に起こりやすいようで、このため繁殖牝馬にウォーキングマシンを課している牧場もあるとか。先に挙げたチチカステナンゴは重度の便秘で開腹手術に至るも助からなかった。

風気疝

オナラや空気が詰まって起こるもの。さく癖馬(グイッポ)がセリで敬遠されるのは、牧柵をガシガシする際に空気を飲み込むことにより、風気疝が起こりやすくなるからだとか。

変位疝

ねじれ。人間で言う腸捻転のようなもの。開腹手術が必要となる一番重篤なケースで即座に命にかかわる。ドバイで疝痛を起こして緊急手術となったケイティブレイブがこれにあたる。

寄生疝

寄生虫によるもの。

…というわけで、よく言われるのは上記の6種類ではないでしょうか。この中でも一番たいへんなのが変位疝で、これによって数々の名馬が命を落とています。
予後や競走能力への影響については調べきれていませんが、先述のケイティブレイブは手術後に半年間休養し、鉄砲でいきなり重賞を勝ってフェブラリーステークスでも2着に突っ込んできていますので、重度の変位疝でも回復さえすれば希望は持てるようです。
発症率などについては「疝痛との闘い(イギリス)【獣医・診療】(JAIRS)」によると、「100頭を管理する調教師の場合は疝痛の症例が計算上年間2〜5件発生すると予測できる」とのことです。

小向調教場

シトリンちゃんの場合ですが、今回は単なる消化不良によるものだったようで、投薬と絶食ですぐに軽快し、翌日は調教に復帰できるそうです。良かった~。
予定通り12月の開催には出走できそうですが、短期間とは言え調教がお休みとなってしまったので、どこまで仕上がるか少々気がかりです。このへんは馬主として経験を積んでいかないと、なかなかドッシリとは構えられないですね。

疝痛について勉強するのに使ったリンク集

最後に、自分が疝痛について調べた際のリンク集を置いておきます。気になる人はもっと調べてみてください。またこのサイトの記事に誤りや追記したいことがあれば、ぜひぜひコメントしてください。みんなで勉強していきましょう。

  • この記事を書いた人

田中(あらいちゅー)

2018年のサマーセールでサウスヴィグラスの牝馬を購入し、新馬→2走目と連勝し、1年間足踏みしたのち念願の3勝目を獲得。川崎と盛岡で共有馬主もしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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